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一口メモ

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一口メモ・ユニットケア談義  シリーズ73

2013-03-29
 
一口メモ・3月28日のもう一つの新聞記事
                               2013年3月29日
≪認可保育所待機児童4万6千有余人≫
 3月27日に厚生労働省は2012年10月1日時点で認可保育所の待機児童が4万6127人もいると発表しました。27日の連絡版で高齢化率の上昇は高い保育料と少ない保育所、子育て困難社会が今の日本と書きましたが、それが証明されたと思います。東京都は最大の保育所待機児童がいる都市で1万105人もの待機児童がいると発表されたのです。東京都は1人の女性が生涯のうちに生む「合計特殊出生率」は全国最低の1.12人となっており、女性と子供に優しくない、恥ずべき都市と私は思います。
東京オリンピック誘致に使うお金があるなら、老人介護施設と保育所建設に使うべきです。大阪府にも5488人もの保育所待機者がいるのです。大阪府知事、大阪市長も「大阪都」どころでは無い筈と思うのです。乳幼児に優しい町、女性の働く権利をしっかりと守る大阪にするべきです。神奈川県も4052人もの待機児童がいるのですから、乳幼児から老人まで暮らしにくいのが日本と思います。早急に認可保育所の建設を急ぐことが課題と思います。
今年は都議選、参議院議員選挙の年です。本当に社会福祉の充実に熱心な政党、議員を選びたいものです。

一口メモ・ユニットケア談義  シリーズ72

2013-03-28
一口メモ・3月28日昼食時、なみき壱・弐丁目と四丁目で握り寿司!
                             
 変化のある食事を、ということでぽぷらとなみきの職員は入居者の希望を訊き、鋤焼きや、チラシ寿司などを入居者と一緒に作ったり、外食に出向いたりしていますが、3月28日の昼食は委託業者にお願いして、握りずしを握ってもらいました。
板前さんに扮した調理員さんが、なみきの3丁目と4丁目リビングで握りずしを楽しまれました。お好みのネタを注文される入居者の眼が輝いていました。

一口メモ・ユニットケア談義  シリーズ71

2013-03-28
一口メモ・2013年3月28日朝刊より
                                2013年3月28日
2040年推計「全都道府県高齢者30%超」との見出しで讀賣新聞は3月28日付け朝刊の1面で報じました。記事を紹介しますと
厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所は27日、2040年までの「地域別将来推計人口」を発表した。全ての都道府県で人口が減少に転じる時期を20~25年以降とし、、25~30年と予測した前回(07年公表)の推計(2035年まで)より5年、早めた。65才以上が人口に占める高齢化率も、40年には全都道府県で30%を超える。大都市圏での高齢化が一層進むとも予測しており、少子高齢化と人口減のスピードが加速してることを示している。
2010年の国勢調査では全国の総人口は約1億2806万人で、40年に約1億728万人に減る。・・・以下略・・・
ちなみにこの記事の中で滋賀県は、2010年の国勢調査では沖縄の17.4%、神奈川、東京、埼玉に次いで、全国5番目に高齢化率20.7%の低い県でしたが、2040年になると32.8%の推計数値となっています。
2面では「東京を筆頭に地価が高いため、従来の施設介護だけでは足りない。退職して収入が低下した高齢者に対する入居可能な住宅の整備と在宅介護サービスの両方の充実も課題。国は在宅医療・介護を強化する方針だが、担い手の確保が急務」との記事もあります。
少子化の原因の1つに非正規雇用者が正規雇用者3330万人の半数以上の1843万人に増え、低収入で結婚できない男性の増加、高い保育料と少ない保育所など、子育て困難社会が高齢化率を更に高めていると私は考えています。TPP加入されれば、日本の農業の破壊が進み、限界集落が爆発的に増えることも予測されると危惧しています。

一口メモ・ユニットケア談義  シリーズ67

2013-03-22
一口メモ・ユニットケア談義 67 ≪ことぶき園25周年記念祝賀会に出席させて頂いて≫
3月17日、今週の日曜日ですが、島根県の出雲市へ行ってきました。正午に自宅を出て、車で350㎞程、4時間余りの道のりをノンストップで中国道、米子道、山陰道を走り、ことぶき園の25周年記念祝賀会に出席させて貰う為でした。
槻谷和夫、庸子ご夫妻が小規模多機能施設「ことぶき園」を自費で開設されたのが1987年、昭和62年から今年の4月で26年が経過します。槻谷さんご夫妻は自宅建築の費用をご夫妻の理想とする地域に密着した小規模多機能施設「ことぶき園」を開設され、25年が経過したのです。
私は槻谷和夫さんから、「是非、出席して欲しい」と言われ、舞い上がって出席させて頂いて来ました。祝賀会は170名程の出席者に圧倒されている中、勇壮な和太鼓の演奏から祝賀会は始まり、槻谷和夫理事長氏のご挨拶、来賓の板倉優 出雲市健康福祉部長さん、しまね小規模ケア連絡会副会長の藤原伸二氏、永和良之助佛教大学教授とお祝いのご挨拶が続き、アッという間に2時間余りの祝賀会は終わりました。私は感激もし、大満足で翌日、早朝5時過ぎにホテルを出て、1時間半遅れてぽぷらに出勤しました。ことぶき園25周年祝賀会に出席させて頂いた感動をブログにどのように書こうかと、考えていたのですが、当日の写真のデーターが壊れてしまい、少し躊躇していましたところ、21日の朝、出勤しますと、槻谷和夫さんから電話で、「当日のスピーチの内容が髙井の話しが丁度バッテリーが切れ、録音できていない。思い出し早急に文章化して送れ」とのことでした。私が下手な話しをさせて貰ったのは乾杯の後で結構、緊張を取る為に(本当は単に酒好きなのですが・・・)祝杯を呑み続けた後でしたので、頭の中には記憶が残っていなくて真っ白なのです。とりあえず、愛媛の永和先生の奥様に電話をして、私がどんな話をしたのか、お訊ねをし、作文をしました。その内容を掲載します。
 
 
「槻谷和夫さん、ことぶき福祉会の役職員の皆様、ことぶき園開設25周年記念祝賀会おめでとうございます。心からお喜び申し上げます。
私は滋賀県の草津市にあります、コンビニストアと間違えられそうな名前のユニット型特養「ぽふら」という施設で働いております髙井と申します。私は特養で働き出して34年目を迎えましたが、槻谷さんとは兵庫県尼崎市にあります特養で働いていた時からの知り合いですから、20数年前からのお付き合いです。
しかし、当時私は、槻谷和夫さんは大嫌いでした。それは、誰かは忘れましたが、全国老人福祉問題研究会をはじめ、色々な研究会で小規模多機能施設の素晴らしさや、効能を発表する槻谷さんに対して「槻谷和夫はお金儲けのためにことぶき園を建ち上げたんや」という言葉を聴き、鵜呑みにしてしまったのだと思います。思い込みの激しい私は、当時は特養入居者に対して費用徴収制度が導入され、その限度額と比較すると、ことぶき園の利用料が少し高かったためと思います。でも考えれば高いのは当たり前です。当時の特養は公的に支給される措置費で運営されていましたが、かたやことぶき園は何処の助成金も受けず、自費で開設され、補助金制度もない中で運営されていたのですから。
私は来賓でご挨拶をされました永和先生が編者となられ1996年に中央法規出版から出版された「私たちが考える老人ホーム」という本の中で、槻谷和夫さんがお書きになられました文章を読むまで、槻谷さんのことぶき園を開設された本意を分かろうとしませんでした。この本で槻谷さんがことぶき園を開設されたのは要介護老人が入居されたり、利用される施設は入居者本位、入居者が自由で人権を大切にされた運営をするためということを知りました。入居者本位、入居者の人権を徹底して守った運営をするには、大規模施設では限界があり、小規模施設でしか出来ないとの槻谷さんの信念から開設されたことを知ったのです。
槻谷さんにこの場をお借りして当時の私のあやまった槻谷さんに対しての評価を心からお詫び申し上げたいと思います。もっともそれ以後、私は17年間、槻谷さんにお詫びの意味を込めて、自宅で眠るとき、出雲の方には足を向けないようにして休んできました。槻谷さんと比べますと、私は大規模施設でぬくぬくと働いてきたのですから、恥ずかしい限りです。
さて、今日のことぶき園を考える時、3年前の3月にお亡くなりになった槻谷さんの奥さん、庸子さんの存在を忘れてはならないと私は思います。槻谷さんを支え、ひたすらことぶき園の発展のために尽して来られた槻谷さんの奥さん、庸子さんが私は大好きでした。私は故庸子さんに色々なことを教えて頂きました。いつだったか正確な年代は忘れましたが1990年代のことです。出雲市で大きな老人福祉関係の研究大会があった時、私は槻谷庸子さんと同じ分科会でした。
その時に尼崎の特養から参加していた私は分科会で、得意気に「拘束は棟や居室に閉じ込める物理的拘束と、向精神薬や睡眠剤投与で自由を奪う薬物的拘束があり、いずれも人権侵害だ」と発言しますと庸子さんはつかさず私に「拘束には職員の強い禁止語の言葉の拘束もある」と指摘されました。私は言葉の拘束ということはこの時に初めて聴かされたのでした。それ以後、思い込みの激しい私は「槻谷さんの庸子さんは色々なことを指摘してくれ、教えてくれる人」と思い込んでしまいました。いずれにしましても「素敵な庸子さんが居て、今日のことぶき園がある」と私は心から思っています。
槻谷和夫さん、そしてことぶき園を運営されることぶき福祉会の役職員の皆さんは、日本の高齢者福祉の先端を走っておられることは事実です。この25周年を基にされ、更なる発展されることを念願いたしております。本日は本当におめでとうございました。」

一口メモ・ユニットケア談義  シリーズ66

2013-03-20
一口メモ・社会福祉労働は専門職
 今年も4月が近づいて来ました。新規採用職員を迎える季節です。社会福祉労働の現状は誰もが就労することが出来ます。しかし、一旦入職すると高い専門性が要求される職業なのです。専門職とは特定の業務に専従し、高度な専門知識と技能が求められる職業なのです。老人介護の世界も同様と考えています。
専門性とは、深い知識と高い技術によって裏打ちされるのです。知識とは「知っている」ことです。知っているということは、上手下手はあっても言葉で説明でき、文章に出来ることです。ということは、どこを調べれば分かるかが、頭の中に整理できていることです。
 例えば老人介護の専門的知識を云う場合は、日本の人口動態の過去、現状、未来、社会福祉施策の歴史、認知症高齢者の実態や病態、対応など、どこまで言葉に出来るか、文章化できるかが「知識」と考えています。
 又、知識や理論に基づいたことが実際に現場で対応できるか、どうかが技術です。認知症老人に対しての対応の原則は「怒らない、叱らない、無視しない、試さない、笑顔で対応」することです。知っていても現場で実際に出来ないので話しにもなりません。介護福祉士や社会福祉士の国家資格があるなしに関わらず、社会福祉労働は専門性が求められているのです。
 要介護老人の暮らしを良くすることに使命感を持つことです。そして責任感を養うことです。その上で、専門性を高めることです。専門性を高め、磨くには学習です。読む学習を基本に、聴く学習、見る学習、書く学習、話す学習で専門性の知識を磨くことが必要なのが社会福祉労働なのです。読む学習のために毎月の給料から1%を費やすことを20年来新規採用職員に言い続けてきました。そして学んだことを現場で実際に技術を発露することが必要なのです。行き詰ればまた、学習の繰り返しで専門性を高めたいものです。新規採用職員を迎えるに当り、ぽぷらとなみきのすべての職員が学習の必要性を再認識したいものです。
 

社会福祉法人みのり
特別養護老人ホームぽぷら
〒525-0028

滋賀県草津市上笠1丁目1-22
TEL.077-563-0030
FAX.077-563-7900

特別養護老人ホーム
ショートステイ
ケアハウス

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地域密着型小規模

特別養護老人ホームなみき

〒525-0028

滋賀県草津市上笠1丁目1-16
TEL:077-563-6600
FAX:077-563-6602

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デイサービスセンター湯楽里

〒525-0028

草津市上笠1丁目9-11

TEL:077-567-2688

FAX:077-562-0412

草津市上笠居宅介護支援事業所

TEL:077-565-0293

FAX:077-565-0412

松原地域包括支援センター

TEL:077-561-8147

FAX:077-561-9528

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