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一口メモ

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一口メモ・ユニットケア談義 シリーズ78

2013-04-26
一口メモ・新人必読!押さえておきたい7つの「タブー」!!
「その5」夜勤時にこそ問われる資質!  気の緩みと怠慢は禁物!!
 
要介護のお年寄りの生命は職員次第・・・といえば不穏当な表現に聞こえるかも知れないが、それぐらいの自覚を持って介護職員はケアにあたるべきと思う。とりわけ人目の少ない夜勤の時はには、職員の資質が問われ、その施設の介護水準が問われる。誰もみていないからと、雑なオムツ交換をするなどの手抜きをするのはもってのほか。人手が少ないことを理由に、できる努力をしないのは専門職として恥ずべきこと。
例えば深夜も幼児もないのにコールを押すお年寄りがいたとしよう。そんなお年寄りには、最初のうちにこそ丁寧に対応していても、段々と対応するのが、面倒になり、終いには無視したり、お年寄りを叱ってしまったり…という話を良く耳にする
そこで問われるのは、“ナースコールを押さずにいられないお年寄りの寂しさ”を理解しようとする優しさが求められる。実際、そんなお年寄りの気持ちを受け止め、少しの間傍に寄り添ううちに、安らかに寝息を立て始めたということにも遭遇する。
ふとした気の緩みが事故につながったり、暴力事件が起こったりするのもこの時間帯。気持ちを引き締め、誠意ある対応に夜勤の時間帯を勤め上げたいもの。

一口メモ・ユニットケア談義  シリーズ77

2013-04-23
「その4」食事・排せつ・入浴は速さを競うな!深くお年寄りを知れ!!
 
 
 かつての施設では「てきぱきと三大介助をこなすのがいい介護職員」という考え方が主流を占めていた。限られた時間内に出来るだけ効率よく、三大介助をこなせることが、介護職員に求められる能力だと考えられていたのだ。
 だから、次のような光景が全国あちこちの施設で繰り広げられていた。わずか2時間のうちに50人ものお年寄りが入浴。廊下に行列を作って待たされた挙句、芋の子を洗うように入浴させられていく。
 職員が居室から居室を回り一斉のオムツ交換。大きな排泄カートを押しながら。四人雑居の仕切りカーテンも閉めず、一丁上がり式にオムツが換えられていく。
 決められた時間に一斉二食堂に集められ、車椅子に座ったまま食事させられるお年寄り達。中には立ったまま食事介助している職員や、まだ食事中のお年寄りがいるのに次々と下膳していく職員。
しかし、現在ではお年寄り一人ひとりの個性とペースに合わせ、人権に配慮したケアすることが求められ、優れた実践も行われる施設も出てきた。
 お年寄りの排泄パターンを調べ、それに沿った個別の排泄ケアを行う。夜間入浴や入浴日を増やし、マンツーマン介助でゆったりとした入浴実施。食事士官の幅を広げ、メニューも選択食にしてお年寄りと職員が食事を楽しむ。
 新人職員にはこうしたすぐれた取り組みを是非、学んでほしい。個別性を大切にするにはまず、個々のお年寄りを良く知ることだ。100人いれば100の顔があり、皆違う。歩んで来られた人生も様々だ。生活暦は当然のこと、家族、経済状況、人間関係、性格、趣味嗜好、既往症暦、障がい、保有(残存)能力、配偶者との死別年月日から結婚式の年月日迄、知り尽すことだ。そしてそのお年寄りに合わせた介護と喜怒哀楽を共に出来る職員になることを目指すことだ。

一口メモ・ユニットケア談義  シリーズ76

2013-04-18
一口メモ・新人必読!押さえておきたい7つの「タブー」!!
「その3」お年寄りの前では笑顔を忘れない!
対人サービスの基本は、「お客に対して笑顔で接すること」。福祉施設も対人サービス業の1つであることに間違いはないのだか、中にはお年寄りの前で露骨に嫌な顔をしたり、疲れた顔を平気で見せる職員がいる。
相手が要介護のお年寄りという弱者で訴える能力を喪失していたり「世話を受けているのだから」と遠慮して文句を言わないのをいいことに、そういう不遜な態度を取る職員を免罪してきたのだと思う。
職員の家庭で嫌なことがあった、体調が悪い、さまざまな個人事情があったとしても、お年寄りの前ではいつも笑顔で対応することだ。
特に施設で暮らすお年寄りは、些細なことをきっかけで不安になったり懐疑的になったりしやすいもの。認知症のお年寄りは特に敏感だ。お年寄りに気を使わせる等は専門職として失格。そういう意味では「お年寄りに強い口調で注意する」「叱る」「怒る」という行為は厳禁。例えば認知症のお年寄りに廊下などで排泄の逸脱行為があったり、他人の食事に手を出したりすると職員はつい、強い口調で「どうしてそんなことをするの」と叱っても何の効果もない。認知症のお年寄りは「怒られた」「嫌な思いをした」という気持ちだけが残るものだ。恐怖心や反発心、羞恥心だけが残る。何の解決にもならない。そもそも認知症でなければそのような逸脱行為はないのだ。認知症に限らず人生の大先輩に対して全否定したり、責めたりというのはしてはならないこと。また、職員の「こうあって欲しい」という職員の価値観を押し付けたところで人はそうは簡単に変わりはしない。
お年寄りのありのままを受け入れ「説得よりも納得を得ること」を心がけたいもの。
 
 
 

一口メモ・ユニットケア談義  シリーズ75

2013-04-17
一口メモ・2006年介護雑誌「おはよう21」5月号に原稿依頼を受けて・・・
2006年、私は東近江市の能登川園で副施設長をしていました。その時に中央法規出版から介護雑誌『おはよう21』『特集で新人研修「する」「される」心がまえと工夫』と題して新人必読!押さえておきたい7つの「タブー」として原稿依頼を受け、書いた「その1」が4月15日の文章です。
 
「その2」命令や指示形の言葉遣い
 お年寄りは人生の大先輩だ。なのに、施設で働く職員達はお年寄りと親しくなるとつい、なれなれしい口調の言葉遣いで話してしまいがちになる。「特養や老健の職員には、愛はあっても敬は感じられない」と言われる所以。
 「たかが言葉」と侮ってはいけない。言葉遣いの乱れは態度の乱れ、ひいてはケアの乱れに直結する。むしろ「言葉遣いはケアの基本」だ。
具体的に述べると先ず、命令形や指示形の言葉遣いは出来るだけ使用しないことだ。「~しなさい」が命令形、「~して下さい」は指示形。これらの言葉遣いを「~して頂けませんか」という言葉遣いに改めることだ。
また、一見丁寧な感じに聴こえるが「~してあげましょうか」というのも禁句だ。「~してあげる」という言葉は「~してやる」という言葉遣いを丁寧に言い換えただけで友達関係や目下の人にしか使えない言葉遣い。また、お年寄りを子ども扱いしてあだ名でよんだり「ちゃん」付けも厳禁。
会話をするときお年寄りの目線に合わせることは大切なことだ。お年寄りが車椅子やベッドの上なら膝を折り話すことも大切なこと。そしてお年寄りの話に耳を傾けること。話し掛けはゆっくりと一つのことを丁寧に話すことだ。話の内容によってはプライバシーを守れる場所移動するという配慮も大切なこと。
 

一口メモ・ユニットケア談義  シリーズ74

2013-04-15
一口メモ・新採職員研修を終えて
 半月振りのブログ゛となりました。新規採用職員研修に全力で話すためでした。コメント書きも無事終え、出雲市のことぶき福祉会の槻谷和夫理事長から、「なにしとるか?」と電話をいた頂き
、久しぶりに入力しようと思いましたが、一口メモ・の開け方でてこずり、苦労しました。
 
 4月2日に始まった新規採用職員研修会が4月11日に終わりました。講義は終わったのですが、現場での実施研修はこれからです。1ヶ月の実地研修で独り立ちできる新採職員もいますし,2~3ヵ月要する職員もいますが、丁寧に教えたいものです。新規採用職員は努力を惜しまないことです。
 私は「介護保険制度、就業規則、介護職員の倫理、個人情報保護法の理解、人権」で120分、認知症の理解120分、「ユニットケア概論とユニットケアの実践」で330分、「三大介護」で240分の講義を担当しました。特養の歴史や社会福祉の戦後史も含め、佛教大学社会福祉学部教授の永和良之助先生から学んだことを織り交ぜながら、話しました。
他にもそれぞれの部署の課長が「法人概要、法人理念の理解」「リスクマネジメント」「食事概要、栄養マネジメント」「口腔ケア」「要介護老人疑似体験」「ケアプラン」「24時間シート」「機能回復訓練」「福祉用具の取扱」「看護概論」「感染症の知識」「看取りとターミナル指針」など盛りだくさんの新採職員研修となりました。対象となった職員は10人の職員でした。講義を聴く都度、感想を含んだレポートの提出が義務付けられ、講師となった職員はそのレポートに対してコメントを書いて返す「往復書簡方式」の研修でした。
私の話しの内容は、7年前に介護雑誌「おはよう21」に依頼を受け、書いた内容と基本的に同じで、まったく成長しておらず、変わりませんでした。何回かに分けてその内容を掲載します。
 
その1≪特養は入居者の生活の場≫
老人介護施設というと「食事や排泄、入浴などの身体の介助をするところ」というように旧来のイメージでとらえる人もいる。しかし、本来、特養は介護が必要となった要介護老人の生活の場なのだ。
そもそも“生活”とはどういうものか。それは文字通り“生きて活動する”ことと思う。“食べて、排せつして、入浴して清潔を保つ”だけでは「生きているだけ」と思う。外出して買い物したり、食事をつくったり、散歩や旅行して楽しんだり、趣味の活動したりという活動があって、初めて生活していると云えるのではないか。だから排泄、入浴、食事の三大介助さえしていれば良いというものではない。要介護になったお年寄りの生活を支援し、生活を取り戻し、生活の楽しさをお年寄りと共に再発見することが介護職員の役割の1つと思う。
ついでに「介助」と「介護」の違いも記ておきたい。介助はオムツ交換したり、食事の世話をしたり、車椅子を必要に応じて押したりする行為そのもののことだ。相手のことを考えず、職員本位にしても「介助した」と言える。
「介護」は「ケア」と言い換えることも出来、職員のする介助行為によって精神的に満足してもらうことが出来て介護なのだ。満足感は個々に異なる。介護とは個々の合った介助することに他ならない。あくまでも主人公はお年寄りなのだ。職員の都合や考えを一方的に押しつけるのも、お年寄りの「痒いところは職員が全て掻きます」という「レストランサービス」のような介助も介護とは云わない。お年寄りの出来ることと、できないことを見極め、できることはお年寄りにしてもらうことが大切なことと思う。またそれがお年寄りの生きがいになることも多い。人間は生きている限り「他人の役に立ちたい」「他人に迷惑を掛けたくはない」という願いを持っていると思う。
 

社会福祉法人みのり
特別養護老人ホームぽぷら
〒525-0028

滋賀県草津市上笠1丁目1-22
TEL.077-563-0030
FAX.077-563-7900

特別養護老人ホーム
ショートステイ
ケアハウス

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地域密着型小規模

特別養護老人ホームなみき

〒525-0028

滋賀県草津市上笠1丁目1-16
TEL:077-563-6600
FAX:077-563-6602

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デイサービスセンター湯楽里

〒525-0028

草津市上笠1丁目9-11

TEL:077-567-2688

FAX:077-562-0412

草津市上笠居宅介護支援事業所

TEL:077-565-0293

FAX:077-565-0412

松原地域包括支援センター

TEL:077-561-8147

FAX:077-561-9528

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