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一口メモ

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一口メモ・高井流 ユニットケア談義  シリーズ95

2013-08-09

一口メモ・月刊介護保険情報誌 2013年8月号記事より
 
 堺屋太一氏が名づけた「団塊の世代」とは昭和22年から24年に生まれた世代を指しますが、私は昭和24年生まれですから、団塊の世代の一人です。団塊の世代に子供を産んだ女性の合計特殊出生率は4.0(2012年は1.41)だったそうです。
 その団塊の世代に生まれた世代に内閣府が6月14日に、初の「団塊の世代の意識に関する調査」結果を公表した、と介護保険情報誌8月号に掲載されました。興味ある内容でしたので再掲します。
 
 内閣府は6月14日、初の「団塊の世代の意識に関する調査」結果を公表した。健康や介護、就労などに関する考え方を調べたもの。要介護状態になった場合に介護を受けたい場所は「自宅」がもっとも多く4割に上がった。調査結果は同日閣議決定された平成25年度版高齢社会白書にも掲載された。
 調査は、昨年9月から0月に実施し、昭和22~24年生まれの男女3517人から回答を得た。(有効回収率58.6%)内訳は男性1773人、女性1738人。
 行政に特に力を入れて欲しい高齢者対策は、「介護や福祉サービス」が続いている。
 自分が要介護状態になった場合に介護を受けたい場所は「自宅」がもっとも多く38.2%、次いで「介護老人福祉施設」16.1%、「わからない」15.9%、「医療機関」12.4%、「介護老人保健施設」8.6%、「民間の有料老人ホーム」5.5%など。「子供の家」と答えたのはわずか0.6%。
 また、「要介護になった場合に誰に介護を頼むか」という質問にへの回答は男女差が大きく、「配偶者」を希望するのは男性は54.7%と半数以上だが、女性は26.6%に止まった。
 女性は「ホームヘルパーや訪問看護師等」「施設や病院等の職員・看護師等」などを希望する割合が男性より高かった。子供の配偶者は男女ともに1%未満。
 治る見込みのない病気になった場合に、延命治療を希望するかを見ると「望まない」が94.8%と多数だった。-以下略-
 
 男性は、要介護状態になれば自宅で配偶者に介護を希望し、女性は施設職員やヘルパーを男性の倍以上、公的な施設や専門職を希望しています。ということは男が政治を握っている現状では、老人福祉の改善は困難と私は思います。社会福祉の先進国、北欧などはの地方議会議員、国会議員問わず男女比が近いのですが、日本は女性の議員や首長がまだまだ少ないことも社会福祉、社会保障が立ち遅れている原因の1つと思います。もっともTPP推進や原発再開を公言し、生活保護費や社会保障の削減に熱心な政党から出ている女性議員がいくら増えても何ら良くはならないのですが・・・。

一口メモ・高井流 ユニットケア談義 シリーズ94

2013-08-07
一口メモ・ユニットリーダー(ぽぷらとなみきで云うなら副主任)の3条件
                             
 どんな職場にもリーダーは必要とされています。私はリーダーは野球に例えるならプレイーイングマネージャーとでも云える存在だと思います。具体的に老人介護の分野でリーダーの、あるべき姿を云うなら、先ず入浴、排泄、食事の三大介護をはじめとする介護業務が確実に、正確に、手早く出来ることは当然のことです。勤務態度も遅刻や欠勤などは無く、誠実であることは当たり前のことです。
 その上で、間違った自己流の介助や、入居者を友達扱いをしたような言葉遣いしている職員、遊び感覚の崩れた服装やド派手な茶髪染や無精髭で出勤務している職員をしっかりと注意できる存在であることです。注意が出来る存在であることです。いわゆる批判力があることです。出鱈目な職員を注意をする、指導が出来る、批判が出来ることは「自分はしない」ことの宣言でもあるのです。いわゆる家族や市民から批判されるような「何でもあり、何をしていても免罪されるという職場を許さない」という存在です。当然、まじめな職員を評価できることも大切な要件です。そういう意味では出鱈目な対応を要介護老人にしている職員からも好かれるような存在であってはならないのです。
 二つ目は「提案力」のあることです。個々の入居者にとっての楽しみを増やす提案が出来ることです。行事や取り組みだけでなく、業務改善や勤務形態の改善など働きやすい職場作りの提案が出来る力を磨いている職員がリーダーには求められます。またユニットケアのしつらえや個別ケアに基づいた取り組みを具体的に提案が出来ることです。ユニット職員に提案するには、学習意欲を持ち続け、実際に読む学習、聴く学習、見る学習、書く学習、話す学習に勤しむことが求められます。
 三つ目は「実践力」です。注意は出来る、提案もする、しかし、ユニットリーダーは提案するだけの人、「自分は傍観者」、というようなユニットリーダーなら、ユニット職員である仲間は信頼はしませんし、ついても行きません。率先して取り組める人、そしてついて来れない職員を引き上げたり、押し上げたりが出来る人にならないと駄目なのです。ユニットリーダーは努力し、「自分で自分を磨いていく存在」と考えています。
 

一口メモ・高井流 ユニットケア談義  シリーズ93

2013-08-05
一口メモ・ユニットケア談義シリーズ93「社会福祉労働は専門職!!)」
  
 社会福祉労働の現状は誰もが就労することが出来ます。しかし、一旦入職すると高い専門性が要求される職業なのです。社会福祉施設である特養の老人介護の世界も同様と考えています。専門性とは、知識と技術によって裏打ちされるのです。知識とは「知っている」ことです。知っているということは、上手下手はあっても言葉で説明でき、文章に出来ることです。また、どこを調べれば分かるかが、頭の中に整理できていることです。そしてそのことが、資格や免許で裏付けられていることです。
専門学校や大学は卒業しただけ、知識や技術は何も無く、我流で自分本位のことしかできないという職員は専門職とは言えません。例えば日本の人口動態の過去、現状、未来、認知症高齢者の実態や病態、対応の在り方、ユニットケアについてなど、どこまで言葉に出来るか、文章にできるか、が「知識」と考えています。経験だけで感覚的に批判するや否定するだけでは、説得力はありません。
 又、知識や理論に基づいたことが実際に現場で対応できるか、どうかが技術です。人生の大先輩である入居者に対しての言葉遣いは敬語で、依頼形で、怒らず、叱らず、笑顔で対応と知っていても、現場で一向に出来ていないというのは「学者的介護職員」です。国家資格があるなしに関わらず、社会福祉労働は専門性が求められているのです。
 専門性を高め、磨くには学習です。読む学習を基本に、聴く学習、見る学習、書く学習、話す学習で専門性の知識を磨くことが必要なのが社会福祉労働なのです。老人介護も専門職です。学んだことを現場で実践する、それが技術です。知識を生かし、現場で対応の技術を発露することが必要なのです。行き詰ればまた、学習の繰り返しで専門性を高めたいものです。

ユニットケア談義 シリーズ92

2013-07-30
一口メモ・見る学習、聴く学習で福井市の広域型小規模特養「たぶのき」と
 美浜町の地域密着型小規模特養「やはず苑}を視察研修させていただきました。
 
 
 専門性を磨くには学習が必要です。見る学習、聴く学習を兼ねて、去る6月16日に見学に見えた、福井市の広域型小規模特養「たぶのき」と原発の町、美浜町の「やはず苑」の視察研修に行って来ました。
「たぶのき」は今年の4月に開設した全室個室ユニット型の定員30名の特養です。法人の母体である病院の長期療養型病院が2025年には廃止になることを受けての転換特養として開設された広域型の小規模施設です。グループホームが1単位9室併設されていますが、職員確保が滞り、6月にぽぷらに来られた時は開設出来ていないとのことでした。
美浜町の「やはず苑」は開設して2年目の施設です。「たぶのき」「やはず苑」いずれの特養もユニットで三食調理をしている特養です。
 「現場の体制を崩さないように、公休でも視察したい」という職員を募り、7月26日に小澤施設長、なみきの職員2名とぽぷらの職員1名の5人で視察研修行ってきました。ユニットのシンクを利用していずれの施設も調理師が三食を作り入居者に提供しているとのことでしたが、問題は「何故、ユニットでの調理にこだわっているのかをしっかりと職員が理解しているのか」ということです。いずれの施設も入居者の大半は女性(30名中25名)です。女性が元気だったころ家庭では調理していたことを再現してもらうためのユニット調理です。
 実際に出来る入居者は少なくても、目と耳と鼻で調理に参加して貰うことを意識して取り組んでいるのか、ということが課題と感じました。ぽぷらとなみきでも、このことを意識して魚の時は焼いたり、盛り付け時は入居者の目前で、という取り組みを徹底して欲しいと思いました。いずれにしましても京都の丹後半島にある「第二丹後園」同様の取り組みをされていることに感心させられた視察研修でした。

一口メモ・7月26日の新聞記事から

2013-07-26
一口メモ・7月26日の新聞記事から
 「平均寿命・男性、過去最高に!女性、再び世界一!!」
という記事が掲載されました。記事を再掲しますと
「2012年の日本人の寿命は男性79.94才、女性86.41才で、男性は過去最高になったことが、厚生労働省が25日発表した調査で分かりました。女性の過去最高は09年の86.44才。
厚生労働省が調べた世界の50カ国・地域と比べると、女性は1位、男性は5位。女性は2年ぶりに世界一へ帰り先ました。男性の1位はアイスランドで。80.8才でした。前年からの伸びは男性0.50年、女性0.51年。11年は東日本大震災の影響で、平均寿命は低下していました。
平均寿命は、その年生まれの0才の子供が何年生きられるかを予測した数値。
12年生まれの子供が、癌、心臓病、脳卒中の従来の三大死因で死亡する確率は、男性は5割を上回りますが、女性は11年に続き下回りました。
三大死因を克服すれば、男性で7.37才、女性で6.17才、平均寿命が延びると推定されます」
という記事です。その隣の社会面には「生活保護改悪ストップ」と題した金澤大学井上英夫名誉教授の談話が掲載され、また20才以上の男女の約4割が生活が苦しいと感じ、ゆとりがあるのは1割弱―。厚生労働省の国立社会保障人口問題研究所は24日、「生活と支え合いに関する調査」の結果を公表した、との記事が掲載されており、素直に平均寿命が延びたことを喜べない気持ちです。

社会福祉法人みのり
特別養護老人ホームぽぷら
〒525-0028

滋賀県草津市上笠1丁目1-22
TEL.077-563-0030
FAX.077-563-7900

特別養護老人ホーム
ショートステイ
ケアハウス

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地域密着型小規模

特別養護老人ホームなみき

〒525-0028

滋賀県草津市上笠1丁目1-16
TEL:077-563-6600
FAX:077-563-6602

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デイサービスセンター湯楽里

〒525-0028

草津市上笠1丁目9-11

TEL:077-567-2688

FAX:077-562-0412

草津市上笠居宅介護支援事業所

TEL:077-565-0293

FAX:077-565-0412

松原地域包括支援センター

TEL:077-561-8147

FAX:077-561-9528

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